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2008年5月30日 (金)

サマータイムに反対する。

 また今年も、なぜかサマータイム制導入の議論が始まっているようだ。

 永田町と霞ヶ関はとことんサマータイムが好きみたい。多くの国民は関心外にもかかわらず…。サマータイム制は東京でデスクワークしている人だけを基準にした議論としか思えないのだが、どうだろうか?

 福田首相は26日、夏季に時計の針を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度の導入について、記者団に「やっていない日本が異例。我が国も制度を入れるべきだとの意見が強くなってきている。特に環境の問題があり、私もサマータイムをやってもいいのではないかと思っている」と述べ、前向きな姿勢を示した。(アサヒドットコムより)

 「やっていない日本が異例」だなんてちょっと乱暴すぎる意見だ。主な実施国は、アメリカ(一部を除く)、カナダ(一部除く)、メキシコ(一部除く)、ヨーロッパ各国(一部除く)、ロシア、オーストラリア(北部は実施なし)、ニュージーランド(一部除く)、ブラジル(一部除く)など。

 いわゆる欧米と、そこに関連の深い国というのが実施している傾向にある。かつてうっかり導入してしまったが、今はやめた国というのが、わが日本をはじめ、香港、韓国、中国、オーストラリア北部、台湾、フィリピン、アイスランド、コロンビア、モロッコ、アルゼンチン、だそうだ。

 一見してわかる通り、みなヨーロッパとは違う文明に属する国々だ。日本のように占領下で始められちゃったケースもあり、欧米基準の人から見ると「異例な」国々に映るかもしれない。また地理的には、低緯度に位置するためサマータイムの効果があまり得られない地域が多い。

 ヨーロッパでも反対意見は多い。ドイツでは「廃止すべきだ」という意見が6割を超え、フランスでも廃止の議論が真剣にされているという。

 僕は当然のごとく、サマータイムは必要ないと思っている。反対の理由は百出しているので、いちいちここでは述べない。(グーグルで「サマータイム 反対」と検索して下さい)

 サマータイムでもたらされる効果に対してそもそも懐疑的なのだが、仮に効果があるとしても、価値の視点が、欧米基準、東京基準、ホワイトカラー基準、役所基準で「効果的だ」と言われている気がしてならない。

 緯度が高く、国土が小さくまとまっているヨーロッパや、もともと標準時が複数あり、時の刻み方に寛容な大陸国家の発想ではなかろうか。(アメリカの標準時は4、ロシアは11)。対して南北に長い日本、国民は東京にだけ住んでいるわけではない。九州、四国の人にとって、午後の酷暑が長くなることに何かメリットがあると言えるだろうか。一次産業従事者にとっては、夏は早朝から働くのは当たり前。ナニヲカイワンヤ。

 自然、国土、風土、歴史を顧みないサマータイムは悪しき合理主義の典型だ。まして日本は一度失敗した経験があるのだから、それを無視した政治や行政のあり方には疑問を感じる。サマータイムが新しい、環境にやさしいというような浅薄な議論に関わってはいけない。

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